先月親族を大阪の家族葬で見送りしたばかりの我が家には、3人の幼い息子がいます。そのうち長男が、昨年手術を受けました。
聞いたことがある方は少ないかもしれませんが「アデノイド切除術」でした。長男は赤ちゃんの頃から夜寝る時いびきをかくのですが、大した気にしていませんでした。しかし、EVウィルスを発症後、睡眠時に呼吸が度々止まるようになり、心配になり耳鼻科に受診しました。そして、睡眠時の血中酸素やレントゲンの結果「突然死する危険性がある」と診断されました。アデノイドの肥大が直接の原因だということは分かっていたので、いずれ小さくなるのを待てば、手術なんて受けなくもいいと思っていたのですが、目の前の命が危険にさらされているとなれば話は別です。慌てて近隣の総合病院を紹介してもらいました。当時私は3男を妊娠中で、そうでなくても精神的に不安定になりやすい時期でした。四六時中手術の事ばかり考えるようになり、それと同時に息子に手術や1週間の入院のことをどう説明しようか、とても悩みました。しかし、当該病院にはチャイルド・ライフ・スペシャリストという存在がありました。手術前に、子どもに分かりやすく、かつ不安を抱かないように手術の流れや手術をする理由を子どもに説明してくれました。その時、私たちの大きな不安が、すーと抜けていきました。お陰で息子も動揺することなく手術に挑み、今では無事に回復し、毎日元気に過ごしています。病気を治す医師、そして心を和らげ、緊張をとってくれるスペシャリストの存在、本当にこちらの病院は素晴らしいと思いました。(札幌市にある、手稲渓仁会病院です。)